恋人に振られて我を失い、普段の自分では考えられないような行動を取ってしまう人もいます。
そして、その行き過ぎた言動によって、ストーカーを疑われることも少なくありません。
先日も以下のようなご相談をいただきました。
振られてから自分でも自分がよくわからなくなるくらい取り乱してしまって、明らかに彼から避けられている状態です。
電話でいきなり振られたので、会って話したかったんですけど、彼にはその気がなかったみたいだったので何度も電話をしたんですが、出てくれませんでした。
でもどうしても直接どうして振ったのかを聞きたかったし、私の言い分も聞いてほしかったので、今日家まで押しかけてしまいました。
そしたら、そういうストーカーみたいなことやめてくれない?いきなり来られても困るし、電話をしてくるのも勘弁して。もう電話で話したことがすべてだから。と言われてしまいました。
私はただ話がしたかっただけなのに、ストーカーみたいと言われてショックでしたし、そんな風に思われるとやっぱり復縁は不可能ですか?
- このようにストーカー扱いをされた場合、復縁は可能なのか?
- 何をしたらいいのか?
そのことについて解説したいと思います。
どんなことをした人がストーカー扱いを受けるのか?
別れたあとは、どうしても冷静さを失ってしまうものです。「別れたくない」とすがったり、何度もお願いをしてしつこく復縁を迫ったりするのは、多くの人がやっています。
これで警戒されることはあっても、ストーカー扱いを受けるようなことはありません。
では、どんなことをした人がストーカーを疑われたり、ストーカー一歩手前だと思われたりする可能性があるのか?
考えられるのは、以下のような人です。
- 話をしたいのに連絡が取れないからといって、家や会社の前で待ち伏せをした人
- 無視をされているのに連絡をし続けている人
- 相手の家のポストに手紙や物を投函した人
- 強引に会おうとしている人
- 相手を脅した人
- 自傷行為をほのめかした人
- 相手が見ている可能性があるSNSに、絶対に諦めないことや悪口などを書き込んだ人
細かいことを挙げればキリがありませんが、分かりやすいものだと大体こんな感じです。
このどれかに当てはまることをした人は、ストーカーやその一歩手前の状態だと疑われていると思ってください。
ただし、相手から連絡が来るような状況なら、その可能性は低いと思います。様子を見る必要はありますが、そこまで深刻に受け止める必要はありません。
ストーカー扱いをされても復縁は可能なのか?
ストーカー扱いをされると、復縁は難しくなります。
ストーカーのように思われている状態というのは、警戒心だけでなく、恐怖心も芽生えている状態です。
ストーカーによる事件も頻繁に起きていて、そういう報道を相手も目にしているはずです。
- 「このままだと何をされるか分からない」
- 「もっとひどくなるかもしれない」
こんな風に思っている人も少なくないと思います。
そしてそんな人は、もうかかわるのはやめようと思うはずです。
友達に戻るのも難しいと思います。
ストーカー扱いをされても復縁できている人がいる理由
では、復縁は不可能なのか?
いいえ、そうとは言い切れません。
別れた直後というのは、相手も冷静さを失っている状態です。別れを選んだ自分の気持ちを理解してもらえずに復縁を迫られると、どうしても感情的になります。
そうすると、別れた人のちょっとした言動に警戒心を抱くようになります。そして、そこまでひどいことはしていないのにストーカーまがいの行為をしているように受け取られてしまい、恐怖を感じるようになります。
冷静だったら警戒されるだけで済むところを、感情的になっていることで相手が過剰に反応しているケースも少なくありません。
その場合、時間が経てば相手も冷静さを取り戻し、「あの状況なら仕方ないよね」と、別れた直後のあなたの言動を理解してくれることがあります。
実際に、しばらくしてからそのときのことを謝ると、「もう気にしてないから」と言われることも多いです。「こっちこそ冷たくしてごめんね」と言ってくれる人もいます。
ストーカー扱いをされた状態から復縁をしている人もたくさんいます。
結局、あなたがどんなことをして、相手がそれをどう受け取ったか、どの程度本気でストーカー行為だと思ったか、で復縁の可能性が変わってくる感じです。
ストーカーを疑われている状態から復縁できる可能性がある人とない人
では、どんな人なら復縁できる可能性があるのか?
復縁できる可能性がある人
復縁できる可能性があるのは、以下に当てはまる人です。
- すぐに引き下がり、3か月以上距離を置くことができる人
- 別れたあとも連絡が取れる人
- 今後連絡が取れるようになった人
- しばらくしてから友達に戻れた人
- ストーカーまがいの行為をしたことを謝ったら許してもらえた人
- 共通の友人がいて、反省していることを伝えてもらうことが可能な人
ストーカーを疑われている状態から復縁できるかどうかは、連絡が取れるかどうか、以前のような関係に戻れるかどうかで判断できます。
そのためには、上記の条件をクリアする必要があります。
今は音信不通の状態でも、今後連絡さえ取れるようになれば復縁できる可能性が出てきます。
復縁の可能性がない人
反対に以下に当てはまる人は復縁は厳しいかもしれません。
- ブロックや着信拒否をされている人
- 警察沙汰になった人
- 「それ以上やったら警察に相談する」と警告された人
- 「もう連絡してこないで」と言われた人
- 嫌がられているのに何度も連絡をし続けた人
- 相手の家や職場の前で何度も待ち伏せをした人
- 相手を脅した人
- 自傷行為をほのめかした人
- ストーカーを疑われるようなことや諦めないことなどを何度もSNSに投稿した人
上記のケースでは、相手の警戒心や恐怖心がかなり強くなっていて、今後も状況が変わらない可能性が高いです。
連絡を取ることや会うことができるようになれば復縁は可能ですが、完全に関係を断とうとする人も少なくないと思います。
ストーカー扱いをされている状態から復縁を可能にするための対応の仕方
ストーカーまがいの行動を取ったのには、あなたにはあなたの言い分があると思います。
でも、相手にはそんなことは関係ありません。ただただ怖い、やめてほしい、と思っている状態です。そこで必死になって弁解をすれば、さらに強い疑いを持たれる可能性があります。
一刻も早く引き下がること
ストーカーを疑われている場合、まずやるべきことは、一刻も早く引き下がることです。
ストーカーまがいの行動を取ったのには、あなたにはあなたの言い分があると思います。
でも、相手にはそんなことは関係ありません。ただただ怖い、やめてほしい、と思っている状態です。そこで必死になって弁解をすれば、さらに強い疑いを持たれる可能性があります。
今はとにかく別れを受け入れ、これ以上疑いが深まるようなことはしないことが最も重要です。
- 復縁を迫らない
- 連絡をしない
- 会おうとしない
- SNSでも相手のことには一切触れない
これを心がけてください。
ストーまがいの行為をしたことを謝っておく
直前までストーカーまがいの行為をしていたのなら、関係を断つ前に、最後にそのことを一度謝っておくことをおすすめします。
相手を困らせたことや怖がらせたことを謝り、反省していることやもうやらないことを伝えておけば、少しは相手の警戒心や恐怖心も薄れます。
「冷静さを失っていただけで、一時的なものだったんだな」と思ってもらえたら、今後友達に戻れる可能性も高くなります。
ただし、最後にストーカーまがいの行為をしてからすでに距離を置いていて、1週間以上経っている場合は、もう謝罪はせずにそのまま距離を置いてください。
すでに距離を置いている人が改めて謝罪をするために連絡をすると、たとえ謝罪であっても、また警戒心や恐怖心が強まることがあります。
謝罪をするのは、直前までストーカーまがいの行為をしていて、これから距離を置こうとしている人だけにしてください。
3か月以上は冷却期間を置く
ストーカーのように思われている疑いを払しょくし、恐怖心を取り除くには、時間が必要です。
最低でも3か月、できれば半年くらいは時間を置かないと、相手の警戒心や恐怖心は完全にはなくならないと思います。
長く感じると思いますが、急いで動けばさらに状況が悪化する可能性があります。最悪の場合、警察沙汰になる可能性も否定できない状況です。
そうなると諦めざるを得なくなるので、確実に復縁を成功させるためには、最低でも3か月は冷却期間を置くようにしてください。
連絡があれば無視をせずに応じる
ストーカーを疑ったのは一瞬だけ、という場合や、何か用件があった場合などは、相手から連絡が来ることがあります。
相手から連絡があれば、冷却期間中であってもちゃんと応じるようにしてください。意味もなく連絡をしてくる人はいないので、心配しなくて大丈夫です。
ただし、相手が求めている以上のやり取りはしないように注意してください。最低限のやり取りで終わらせ、自分からガツガツいくことだけはしないようにしましょう。
学校や職場が一緒の場合はちゃんと謝り、あまり話しかけないようにする
もし学校や職場が一緒で顔を合わせる場合は、まずは自分がやった行為に対して謝罪をするようにしてください。
距離を置くことができず、今後も顔を合わせることになるので、ちゃんと謝っておくことが大事です。
そしてそれ以外では、相手が話しかけてこない限り、自分からは挨拶をする程度にして、業務に関すること以外ではあまり話しかけないようにしてください。
これ以上警戒されないようにするためには、そうするしかありません。
- 不必要に話しかけない
- 相手を見ないようにする
- 帰る時間をずらす
こういったことを意識するといいでしょう。
ただし、相手があなたのことを避けていないようであれば、ストーカー扱いはされていないと判断していいと思います。その場合は普通に会話をして大丈夫です。食事をしたり、一緒に帰ったりするのも問題ありません。
参考記事学校や職場が一緒だと復縁できる確率が高い!別れたあとも顔を合わせる場合の復縁方法
共通の友人がいる場合は反省していることを伝えてもらう
- ブロックをされている
- 「連絡をしてこないで」と言われた
このような場合は、共通の友人がいれば、その人に反省していることを伝えてもらうのもおすすめです。
自分がやったことを友人に話さないといけないので抵抗がある人もいると思いますが、反省していることやもうやらないことを分かってもらうためには、友人を介して伝えるしかないと思います。
冷却期間後に復縁を成功させるためのポイント
冷却期間後は、以下のポイントを意識して進めてください。
まずは友達に戻ることを目指して連絡をする
冷却期間を置いたあとは、まずは友達に戻ることを目指します。
ストーカー扱いをされていた場合は、とりあえず友達に戻れないと復縁もできません。
友達に戻るためには、連絡が取れるようにならないといけません。
そのため、最初は連絡を取ることを目的としてLINEかメールを送ります。
ただ、まだ警戒心が残っている可能性があるので、連絡をする内容やタイミング、接し方などを意識する必要があります。
- 簡単な挨拶をしたあとに質問をする内容のLINEかメールを送る
- 冷却期間が終わったタイミングで相手が誕生日を迎える場合はお祝いのメッセージを送る
- 気まずさを感じさせないように友達として気さくに接する
こういったことを意識してみてください。
返信が来たら簡単なやり取りを行う
返信が来たら、相手の警戒心や恐怖心は薄れていると判断していいと思います。
相手の反応を見ながら、簡単なやり取りを行ってください。
いきなり距離を縮めようとすると警戒されることがあるので、最初は最低限のやり取りで終わらせるのがポイントです。
相手がやり取りを終わらせようとしているように感じたら、必要以上に続けないように気を付けてください。
何度かやり取りができるようになったら別れたときのことを謝る
何度かやり取りができるようになったら、別れたときのことを謝っておきましょう。
- 冷静さを失っていて、ストーカーと思われても仕方がないことをやってしまったこと
- 相手のことを考えずに怖い思いをさせてしまったこと
こういったことに触れながら謝ることで、相手が許してくれて、わだかまりもなくなります。
会ってくれそうな雰囲気を感じたら食事に誘う
何度か連絡を取っていると、相手の反応から、会ってくれそうかどうかがなんとなく分かると思います。
会ってくれそうな雰囲気を感じたら、食事に誘ってみてください。
一度でも会えると一気に距離が縮まり、以前のような関係に戻れます。
会ったときには楽しい時間を過ごすことを意識する
会っても最初は気まずさがあると思います。
でも、一緒に過ごしていれば自然と打ち解けるはずです。
そこで意識してほしいのが、楽しい時間を過ごすことです。
ストーカー扱いをされ、イメージが悪くなっていても、一緒に過ごす時間を「楽しい」と思ってもらえたら、良い印象を与えることができます。
それで「また会いたい」と思ってもらえたら、復縁成功はかなり近づきます。
復縁を申し込むのは手応えを感じてから
連絡を取ることや会うことができるようになったら、最後は復縁を申し込みます。
そのタイミングは、ほんの少しでも手応えを感じてからにしてください。
何の手応えもないときに告白をしても、断られてしまいます。
でも、以下のようなタイミングで想いを伝えれば、復縁できると思います。
- 相手から連絡が来るようになった
- 相手から誘われるようになった
- 毎日のように連絡を取るようになった
- 会ったときに相手が楽しそうにしている
- 好意を持ってくれているのが相手の言動から伝わってきた
このような反応が得られるまでは焦らずに友達関係を続けてください。
連絡を無視された場合はさらに2か月以上は距離を置く
冷却期間後に連絡をしても無視された場合は、まだ相手の気持ちに変化がないと考えるしかありません。
何度も連絡をしているとまた相手を怖がらせてしまいます。
すぐにはどうにもならないので、さらに2か月以上は距離を置くようにしてください。
ブロックをされている場合は解除されるまで待つしかない
連絡をしたときにブロックをされている場合は、解除されるまで待つしかありません。
半年後や1年後には連絡が取れるようになることもあります。
ただ、この先もずっとブロックされた状態が続く可能性もあります。
その場合はどこかで諦めるしかないかもしれません。
まとめ
ストーカー扱いをされている場合は、どうしても復縁は難しくなります。
あまりにひどいことをした場合や、相手の警戒心や恐怖心が強い場合は、どうすることもできないかもしれません。
でも、とりあえず連絡さえ取れるようになれば、復縁できる可能性が出てきます。
ストーカー行為をされても、それが一時的で、その後何もなければ、時間とともに警戒心や恐怖心が薄れることも多いです。「あのときはごめん」と謝れば、笑って許してくれる人もいます。
そのためには、一刻も早くストーカーまがいの行為をやめて、すぐに距離を置くようにしてください。
3か月以上経てば、復縁可能な状況になっているかもしれません。
復縁できるかどうかは、その頃にならないと分かりません。
友達に戻れたら復縁できる可能性があります。
今は厳しい状況かもしれませんが、諦めるかどうかは、しばらく時間を置いたあとの相手の反応を見て判断するといいと思います。