恋人に別れを告げられたら、まずは話し合いをしようとするのではないでしょうか?
そして自分の気持ちを分かってもらい、どうにか別れずに済む方向に話を持っていこうとすると思います。
また、一度は別れを受け入れ、しばらく時間を置いてから、復縁を申し込むための話し合いの場を設けようと考えている人もいるかもしれません。
- 「話し合いをしたけど、ダメだった」
- 「どんな話し合いをしたら、相手の気持ちを変えることができますか?」
このような相談を受けることもあります。
- でも、そもそも話し合いで別れを回避できるのでしょうか?
- どんなことを伝えたら、どんな話し合いをしたら、復縁できるのでしょうか?
そのことについて解説したいと思います。
話し合いで別れを回避できるのか?
これは、ある条件をクリアしている場合のみ可能です。
それが以下の2つ。
- 相手に未練が残っている場合
- 相手が何か誤解をしていることがある場合
相手に未練が残っている場合
この場合、話し合いをして、わだかまりがなくなり、あなたの気持ちが伝われば、相手の気持ちが変わる可能性が高いです。
- 「好きなんだけど、あなたの気持ちが分からない、愛が伝わってこない、それで一緒にいるのがつらくなった」
- 「好きなんだけど、あなたに対して不満があって、このまま付き合い続けるのは嫌だ」
このような理由で別れを決めたケースでは、あなたの気持ちを伝え、自分のダメなところを改善する意思を示せば、ほぼ確実に別れずに済むはずです。
相手が何か誤解をしていることがある場合
2人の間にすれ違いがあり、それが原因で相手が別れを切り出した場合は、ちゃんと話し合いをして、その誤解を解くことができれば、すぐによりを戻すことが可能です。
- やましいことは何もないのに、異性の友人と会っただけで浮気を疑われたり、
- あなたの気持ちが冷めたと勘違いをされ、別れたがっているように受け取られたり、
こういう誤解によって関係が終わりを迎えそうなときには、話し合いをすることが何より重要です。
多少しつこくても、真実を理解してもらえるまで話をするべきです。
すでに気持ちが冷め切っている場合は難しい
未練が残っておらず、誤解もなく、はっきりとした原因があり、すでに相手の気持ちが冷め切っている場合は、話し合いを持つだけでは復縁は難しいです。
そもそも相手が別れを選んだのは、あなたに嫌なところがあって、それに耐えられなくなったからだと思います。
何度か指摘をしていたけど、まったく変わる気配がなくて、それに愛想をつかした人も多いと思います。
そんな人と一緒にいたいとは思いませんよね。
口先だけで何かを伝えても相手の気持ちが変わるような状況ではありません。「どうせ口だけ」と思われるだけです。
この場合、復縁をするためには、あなた自身が変わり、その変化に気付いてもらう必要があります。
変化を感じたときに初めてあなたのことを見てくれるようになるわけです。
どんなに想いを伝えようが、自分の非を認めて謝罪をしようが、「絶対に変わるから」と訴えかけようが、もう話し合いだけではどうにもならないんですね。
しつこく話を聞いてもらおうとしていると、「もういい加減にして」「やり直すつもりはないから」と言われると思います。それで復縁の可能性がなくなることはありませんが、あなたの印象は確実に悪くなりますし、警戒もされます。たぶん、連絡をしても無視されるようになるでしょう。
話し合いをしても相手が聞く耳をもたず、困っているように見えたら、もうそのときは諦め、別れを受け入れてください。
話し合いをすることは重要
相手に未練が残っているかどうか、誤解があるかどうか、気持ちが冷め切っているかどうか。
ちゃんと話をしないと分からないことだと思います。
もちろん、振られたときには話をしたはずです。
- でも、そのときには感情的になっていたのではないでしょうか?
- 冷静な話し合いはできなかったのではないでしょうか?
そんなときは、改めて話し合いをする場を設けるべきです。
後日連絡をして、話を聞いてほしい旨を伝えてみてください。
ここでのポイントは、「話し合いをしたい」と言うのではなく、「話を聞いてほしい」と伝えること。前者だと、「もう話すことはない」「別に話し合うことはない」と言われる可能性があるからです。
しかし、「話を聞いてほしいんだけど、時間を作ってもらえないかな?」という言い方をすれば、「話を聞くだけなら」「話くらいは聞いてあげないと」という心境になるので、一度はそういう場を設けてくれると思います。
可能なら会って話したほうがいい
話を聞いてもらうのは、電話でも済むことです。
しかし、できれば会って話すことを前提に進めていってください。
やはり相手と向き合い、直接顔を見て話したほうが、より深い話ができると思うので。
それを拒まれた場合は、電話でも仕方ないと思います。
ただし、本人を前にすると冷静に話ができる状態ではない場合は、会うのは避けるか、落ち着いて話ができるまで時間を置いたほうがいいでしょう。
話し合いで別れを回避するための9つのポイントと注意点
話し合いをするときには、以下の9つを意識してください。
1.感情的にならないようにする
別れたあとは精神的に不安定な状態が続くと思います。
話し合いをするとなっても、自分の気持ちが伝わるか不安で、話をしているうちに冷静さを失ってしまう人が少なくありません。
しかし、「別れたくない」と泣きながらすがったり、我を失ってまともに話ができなくなったりすると、相手を困らせてしまいます。
周りに人がいれば、恥ずかしい思いをさせ、あなたと会ったことを後悔するかもしれません。
そもそも相手とは温度差がある状態です。初めて見るあなたの取り乱した姿に戸惑い、引いてしまうかもしれません。そんな人とは、もう会いたいとも思わないでしょう。
嫌な気持ちにさせると印象が悪くなるので、話し合いをするときには、とにかく感情的にならないように注意してください。
もしそれが無理そうなら、前述のとおり、気持ちが落ち着くまでは時間を置いたほうがいいと思います。
2.しつこく復縁を迫ってはいけない
しつこく復縁を迫り続けるのもNGです。駄々っ子のように「お願い」と言い続ければ受け入れてくれる、というものではありません。
- 「こっちの気持ちは無視かよ」
- 「結局自分のことしか考えていない」
こんな風に思われるだけです。
3.相手を心配させて気を引こうとするのは絶対にダメ
- 「別れてからほとんど寝てない」
- 「食欲がなくて何も食べていない」
このように相手を心配させるようなことを言ったり、「何をするか分からない」ということをほのめかして相手を脅したり、こんな卑怯なやり方で相手の気を引こうとするのは完全に逆効果になります。
魂胆が見えみえですし、ほとんどの人がそういうやり方を良く思わないはずです。
それどころか、もう関わりたくないという気持ちが大きくなり、連絡をしても無視されるようになる可能性があります。着信拒否やブロックをされる可能性も否定できません。
そんなことをして上手くいくことはないので、絶対にしないでください。
4.自分の非を認め、相手の気持ちに理解を示す
自分の言動のせいで別れに至ったのなら、まずは自分の非を認めなければなりません。
振られたときにも必死に謝ったと思いますが、それは相手に考え直してもらうためのその場しのぎの謝罪としか受け取られていないと思ってください。
相手には、「とりあえず謝るから考え直して」と言っているようにしか聞こえていないんです。
そのため、冷静な状態で改めて謝る必要があります。
このときに意識してほしいのが、以下の2つ。
- 何に対して謝っているのかを明確にする
- 相手の気持ちに理解を示す
何に対して謝っているのかを明確にする
謝るとき、何に対して謝っているのか分からない人が多すぎます。「傷つけてごめん」とか、「つらい思いをさせてごめん」とか。
「何のこと?」「本当に分かってるの?」と思われるような謝罪では、逆効果になります。
別れの原因が分かっているのなら、はっきりとは分からなくても思い当たる節があるのなら、そのことに触れ、何に対して謝っているのかを明確にしてください。
最近サポートをした女性を例に挙げると、この方は、彼が仕事で忙しいのが分かっていたのに、彼を気遣うよりも、自分の「会いたい」「連絡を取りたい」という感情を優先させていました。彼はその思いやりのなさに嫌気が差し、疲れ、別れを決意したようでした。
この場合に重要なのは、以下の点に触れ、そのことに対して自分の非を認めて謝ることです。
- 忙しかったのが分かっていたのに、その大変さを分かろうとしなかったこと
- 彼を気遣うよりも、自分の感情を優先させていたこと(彼を思いやる気持ちが足りなかったこと)
- そのことを彼に指摘され、ウンザリしているのにも気付いていたのに、それでもお構いなしに「会いたい」「連絡がほしい」と言っていたこと
ここまで明確にすることで、やっと反省していることが伝わるんです。
相手の気持ちに理解を示す
しかし、これだけでは足りません。
相手の気持ちに理解を示すことも必要です。
ただ謝るのではなく、そのせいで相手にどんな思いをさせていたのか、ということにも触れるようにしてください。
前述の女性の例だと、反省していることを伝えながら、「疲れているときにあーしたいこーしたいって言われて嫌だったよね」「こんな思いやりのない女と一緒にいたいなんて思わないよね」という感じで、「自分のせいでこんな思いをさせてごめん」というのも同時に伝えるわけです。
こうすることで、やっと分かってくれた、と思ってもらえるようになります。
そして、ほんの少しであっても、相手があなたのことを受け入れてくれるようになります。
5.相手に責任転嫁をしない
謝っているはずなのに、何を言っても相手が理解をしてくれないと、相手に責任転嫁をする人もいます。あなたにも非がある、ということをつい口にしてしまう人がいるんですね。
- 「あなたにもこういうところがあったじゃん」とか、
- 「元々はそっちが悪い」とか、
- 「全部私のせいなの?」とか。
こういうことを言ってしまったら、もう終わりです。「話にならない」と思われ、もう何を言っても何をしても相手にされなくなるでしょう。
たとえ相手にも非があったとしても、別れを選んだのは相手です。
自分に少しでも非があるのなら、それを認め、謝り、絶対に相手を責めないようにしてください。
6.あなたの素直な気持ちを伝える
やはり自分の気持ちや相手への想いを伝えることは欠かせません。
- 好きだということ
- どれだけ大切に想っているかということ
など、思いの丈をすべてぶつけてください。
ただし、ダラダラと喋れば喋るほど、何が言いたいのか分からなくなります。本当の気持ちが伝わらなくなるんです。
例えば告白をするときも、「こんなところに惹かれて、あの出来事をきっかけに意識するようになって…」みたいな感じで遠回しに伝えるよりも、「好きです」と言ったほうが心に響くものです。
たぶん自分の気持ちを分かってもらおうとすると、いろんなことを伝えたくなって、結局何を話しているのか分からなくなると思います。
ある程度言うことを考えておいて、本当に伝えたいことだけをストレートに伝えるようにしてください。
また、相手が無反応だからといって、何度も何度も想いを伝え直す人もいます。
しかし、想いを伝える時間の長さや熱量で何かが変わるものではありません。
一度伝えて相手の気持ちが変わらなかったら、それ以上しつこく言うのはやめたほうがいいでしょう。
7.幸せだったことを伝える
これも忘れてはいけません。
- (具体的な出来事を挙げながら)一緒にいて幸せだったということ
- 付き合えたことで変われたこと
などを伝えるようにしてください。
ただ好きな気持ちを伝えるだけでは、自分の気持ちを押しつける形になります。
しかし、幸せだったことなどを伝えることで、相手への感謝が伝わります。「あなたはこんなに素敵な人なんだよ」と言われて嬉しくない人はいませんし、相手を肯定することになるので、あなたの印象も良くなります。
結局別れることになっても、相手のことをひどく言って最悪な印象を持たれるより、良い印象を持たれていたほうがいいに決まっています。確実に復縁も進めやすくなるでしょう。
8.変わることを伝える
やり直すことを相手が受け入れてくれるかどうか。
それは、ここで決まるといっても過言ではありません。
別れの原因を見極め、自分のダメだったところや相手がどうなってほしいと思っていたのかを理解して、そのことに触れながら「こうなれるように変わる」「本気で変わる努力をする」ということを伝えると、もう一度チャンスをくれる可能性があります。
ただし、これも、すでに気持ちが冷め切っている場合や、これまでに何度指摘されても同じことを繰り返した場合は、口でいくら伝えても相手にされないと思います。
あまり期待しないほうがいいですし、ダメならすぐに諦めてください。
9.外で会う
話し合いをするときには、外で会うようにしてください。家だと、体の関係を持つことになるリスクがあるからです。
復縁を目指すなら、別れたあとに体の関係を持つのはデメリットしかないので、最初からそういうシチュエーションを作らないようにしてください。
会えない場合は手紙を書くのもあり
なかなか冷静になれず、会わないほうがいいと判断した場合や、会うことを拒否された場合などは、手紙を書くのも一つの手です。
ここでお伝えしたポイントをすべて踏まえて手紙を書けば、会ったときと変わらない効果が期待できます。
ただし、その場合は一方的に気持ちを伝えることしかできません。相手の気持ちや言い分は聞けませんし、話し合いにもなりません。
ちゃんと話し合いをしたければ、会えるなら会う方を選んだほうがいいでしょう。
手紙を書く場合は以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事復縁に繋がる正しい手紙の書き方と注意点、渡すべき状況について
まとめ
ちゃんと話し合いをすることで別れを回避できることって意外と多いです。
もしダメだったとしても、相手の話を聞き、ちゃんとあなたの気持ちも伝えておくことは、復縁をする上でも重要になってきます。
決して無理をする必要はありませんが、冷静に話し合いができる状態なら、一度その機会を作ることも検討してみてください。
また、話し合いをしても相手の気持ちが変わらなかった場合でも、すぐに復縁できることはあります。
別れてすぐ復縁できる可能性が高いケースについては以下の記事で解説していますので、こちらを参考にしてみてください。